紫電清霜 37話
みなさま、こんにちは。
いつも当サイトに遊びに来てくださりありがとうございます
管理人の有輝です
2022年4月22日に更新した「紫電清霜 44話」にて、甲州勝沼戦の山場と一区切りを迎えました!
昨年の5月から紫電清霜の執筆、薄桜鬼の再開をしてきましたが……
思った以上にここまで来るのが長かったです💦
更新ペースが以前よりゆっくりになっているのもありますが、なかなか思う様にいかないものですね。。
ここからが後半戦、詩織との本当の勝負に差し掛かります。
恐らく守護団と同等か、それ以上の尺になりそうだなという予感。
頑張りますので、ぜひ最後までお付き合いください!
それでは、本日のあとがき!
※ここからは物語の内容に触れますので、本編を読んでからの一読をおすすめします。
◇◆◇
37話
「前夜」
総司と再会したヒロイン、そして狛神くんが薫が率いる200体近い羅刹に襲われるところから開始します。
犬耳の狛神くんが見どころのひとつです🐕💕笑
狛神くんについてはまた別の記事を書きたいと思っているのですけれども💡
実は彼と総司の関係は、無名戦火録の初期の段階で決まっていました。
無名戦火録で狛神くんの相手を一番最初にしているのが総司です。
見事総司にコテンパンにやられてましたね。笑
師である藍人の憧れが総司だった点もあり、狛神くんからしてみれば面白いはずなく、因縁深い相手だったのです。
が、彼にとっての総司という存在に変化があったとすれば34話あたりからでしょうか。
狛神くんと総司の見せ場は別に用意がしてあるので、それが終わったら思いっきり書きたいと思います。
ヒロインと狛神くんが羅刹殲滅を繰り広げる中、結界で守られるだけの総司。
彼は自分は無力ではないと訴えます。
もちろん、総司の実力が撃剣師範クラスで一番組組長であることも理解しているのですが、労咳の進行具合を理解しているヒロインはそれを拒み続けます。
そこで総司から絞り出される「約束」のシーン。
これは完全に伏線だったのですが、無事に41話で回収されました
紫電清霜の総司とヒロインのシーンは、『自分の在り方について』をテーマにしています。
自らの幸福とは何かを考え、多くの選択肢の中で後悔しない道を選ぶということ。
例え死んでしまうのだとしても、どんな死に方なのか。ということは、当時の武士には大切にされていたと史実からも読み取れます。
この時の総司は幸せになりたいのではなく、近藤さんのために力になれる道を選び『どんな死に際なら最も後悔しないか』で生きているのかを描写したかったです。
そして、私の薄桜鬼ヒロインも同じく『ルールを守れば幸せなのか』という疑問と葛藤と戦い、選択をしていきます。
紫電清霜を書き始めた時に全く考えていなかったテーマになったのは、良くも悪くも大人になり、薄桜鬼の良さや幕末の日本史を噛みしめたからかなと思います。
日本史はいいですね……😌✨
後半は斎藤さんと子春の掛け合いでした。
この章の中では子春の視点がメインになったので、一君が何を考えていたのかが語られていません。
敢えてだったのですが想像して思ったのは、きっと原作通りだったと思います。
原作でも、何度か一君が夜ひとりで陣から離れるシーンがあります。
夜空を見上げて一君が何を考えているのかを想像すると、44話でのぶつかり合いに繋がるのかと思いました。
『剣の時代』が終わることへの戸惑い、寂しさ、哀しみ。
武士として一度死んだ自身を甦らせてくれた新選組、それ以外に自分が行ける居場所について。
そして武士とは何か。
おまけに紫電録ではヒロインを含めて妖についても絡んできます。
考えれば考えるほど、二進も三進もいかなくなるほど胸中は複雑であっただろうなと思います。
管理人自身に置き換えたとき、もう嫌になっちゃうなという場面でも顔にも出さずに清廉でいられること自体が斎藤 一が武士である証明で強いなと惹かれる魅力でもあります。
花烏賊 廉として潜入している子春は、設定として烏丸 凛の腹心の部下です。
人を見る目があり、冷静沈着で真面目、滅多に笑わない堅物。
だから似た者同士で一君と相性がいいのですが、子春は他者の感情の変化にとても敏感なキャラとして活かしてきました。
これは凛の影響で、凛が人のことをよく見ているのを敬っているから。
28話「面影」で椿が散る庭での一君とのシーンは、子春の人の変化を見つける優しさが表れた章でもありました。
人を見る目がある子春からしてみれば一君の、顔には一切出ない寂しさや苦しみに気付いており心配で目が離せないというのが本音です。
妖であるからこそ、肉体の脆い人間に対しての気遣い……とでもいうのでしょうか。
また、ヒロインと一君を密かに再会させたいと思ってくれている陰の応援者でもあります☺️
ここから甲州勝沼の戦を描くにあたり乱戦が続きますが、子春と一君の掛け合いはこの戦が最後になるでしょう。
ぜひお楽しみいただけたら嬉しい限りです。
それでは今回はこの辺で!
管理人の有輝でした。